◯ チャワン(チャヴァナ)プラーシュ物語
昔々、年老いた風貌のチャヴァナ(Chyavana、チャバナ、Cyavana)という聖者が、若くて美人の奥さんと半ば強引に結婚する。
そこに現れたのは若い男性。
年老いたチャヴァナは、「若い妻は、きっと自分のことなんか好きじゃないだろう」と疑い、薬を使って若返った姿になる。
若い男性に変貌したチャヴァナ。
でも、結局は奥さんは無事チャヴァナの方を選んだ。
実は、若くて美人の奥さんは、強引な結婚で不幸せでもなければ、年老いた夫に不満だったわけでもなく、チャヴァナ自身をそもそも愛していたのであった。。
チャワンプラーシュは、アーユルヴェーダのお薬。
舐め薬(Lehya、レイヒヤ、ジャム)という分類に入る。
南インド、アーユルヴェーダで有名なケララ州の病院では、アムラ(Amla、Amaraki:サンスクリット語で看護師の意味)の季節に1年分のチャヴァナプラーシュを仕込む。
アムラは、熱で壊れにくいビタミンCをレモンの約10倍も含んでいる。
アムラ以外にも、30種類以上(40種類など)のスパイスやハーブを加えて作る。
◯ 摂取方法
摂取量の目安
10〜15グラム。
そのまま舐める。
秋冬:朝の朝食前に毎日
◯ 材料
・ アムラ(インドグーズベリー)
通称アマラキ(Emblica officinalis)
・ グドゥチ(Tinospora cordifolia)
・ ギー(清澄バター)
・ マドゥ(ハニー)
・ ヤシマドゥ(Glycyrrhiza glabra)
・ ブラフミ(Bacopa monnieri)
・ ビリヤ(Agele marmelos)
・ ゴクシュラ(Tribulus terrestris)
・ ピパリ(ピパルロンガム)
・ ハリタキ(Terminalia chebula)
・ バラ(Sida cordifolia)
・ ヴァーサ(Adhatoda vascia)
・ プナルナヤ(Boerhaavia diffusa)
・ Riddhi(Dioscorea bulbifera)
・ Vriddhi(Dioscorea bulbifera)
・ メダ(代替:シャタワリ)(アスパラガスracemosus)
・ マハメダ(代替:シャタワリ)(アスパラガスレコモス)
・ Kakoli(代替:Ashwagandha)(Withania somnifera)
・ シャールカラ(シュガー)
・ タイク(Cinnamomum zeylanicum)
・ クムクム(Corcus sativus)
・ ダシャムーラ
・ ムシタ
・ アシュワガンダ
・ シャタバリ(シャタワリ)
・ カルダモン
・ シナモン
・ クローブ
・ 長胡椒
・ ごま油
・ レーズンなど
☆ 一部原語のまま使用
◯ 期待される効用
・咳や風邪のような感染に対する体の免疫反応を刺激
・血液の浄化と体からの有害な毒素の除去を助ける
・心臓と呼吸器系の健康的な機能のサポート
・気道を清潔に保つための補助
・季節の変わり目の間の感染の防止
・血圧正常サポート
・エネルギーの強化
・粘膜を養う
・強い消化器系を支える
・体の自然な防御システムを保護し、栄養を与える
・細胞の老化を遅らせ、フリーラジカルによるダメージから肌を守る
・体の自然な抵抗力を高め、体全体に強度と活力を与える
・健康的な血糖値とコレステロール値の促進
・生殖組織の栄養と活性化などが期待される