THE SIXTH TASTE AND MEDITATION -FAT TASTE-
人間の五味+α
「甘味」「酸味」「苦味」「塩味」「うま味」 + 「脂味」
① 脂質が舌リパーゼ酵素により一部が分解される
② 舌の細胞の膜上の※CD36脂肪酸によって細胞内へと移動
③ 神経細胞を刺激 → 脳内にてβエンドルフィン(快感物質)を放出
④ 脳の報酬系と呼ばれる※ドーパミン放出 → 欲求・依存性を誘発
私たちが美味しい、また食べたいと強く欲する食べものの共通点を考えると、
実は「脂」と「砂糖」の2つに辿り着く。
つまり、「肉」「甘いもの」である。本当はアルコールも入れたいところ。。
本能のまま食生活を送れば、飽食の環境に生きる私たちは、これらを過度に摂取することになるのは尋常一様。
過剰な「脂」「砂糖」を摂取する結果となり、血糖値異常や生活習慣病の主な原因になってしまう。
上記の①〜④のように「脂」と「砂糖」が脳をただ美味しい、幸せと思わせている反応、つまり一種の幻想ということに”気づき”、日々の小さな食の選択コントロールが大切な時代を迎えている。
それに”気づく”一つの手段が瞑想と言われる。
物事の本質を観察し、適切な眼で見定める能力を養うということ。
言い換えると、脳が美味しいと反応している「脂味」を観察し、逆にその脳内機能を利用して、〝質〟の良い油をほんの少し毎日取り入れる。
しあわせの平安境は実は、「より少ないはより多い」に。
さらに、〝質〟の良い食べ物というのは、本来は「土・太陽・水」のみで育ったシンプルなもの
※ CD36脂肪酸
長鎖脂肪酸にも結合し細胞内への輸送を促進。筋肉の脂肪利用、脂肪組織のエネルギー貯蔵、および腸管の脂肪吸収に関与するとともに、糖尿病や肥満などの代謝疾患の発病にも寄与している。
※ ドーパミン
中枢神経系に存在する神経伝達物質で、アドレナリン、ノルアドレナリンの前駆体でもある。
運動調節、ホルモン調節、快の感情、意欲、学習などに関わり、目標達成には必要不可欠な物質である。
ドーパミンは必須なものであると捉えると同時に、「仮の一時的幸福ホルモン」と智ることである。
幸福を制するものはドーパミンを制す
監修:ヨガ栄養士&マクロビオティック愛好家