近年では、グラスフェッドバターが大手スーパーでも見かけるようになった。
それは大変喜ばしい状況である。
しかし、問題はその〝中身〟である。
実は、100%牧草飼料で育てられたバターは市場に出回っていない。
それもそのはず、100%牧草飼料の酪農家は世界でも指で数えるほどだから。
本来、グラスフェッドとは、「100%牧草飼料」で育てられたことを意味する。
しかし法律によって定められてないため、牧草飼料が30%、50%、85%などでもグラスフェッドと謳われている商品が大半。
放牧している時間が数時間あれば、1ヘクタールに何百頭いても、生産者次第でグラスフェッドと謳えてしまう。
つまり、グレーである。
また、効率化やコスト削減のため、
現状は、自家の牧草に加え、農薬や化学肥料を使用されたサイレージ(輸入牧草)、穀物補助飼料を活用するところがほとんどである。
よって、現状のグラスフェッドの意味は
× グラスフェッド = オーガニックではない
× グラスフェッド = 安心安全な自然草100%ではない・穀物資料も結局与えている
◯ グラスフェッド表記の現状
・グラスフェッド表記の法律が規制されていない = 生産者次第
・100%牧草飼料(農薬・化学肥料なしの牧草)飼育の酪農家は世界でも少数
国内では数軒(約0.02%)